採卵のベストタイミングとは?失敗しないための受診スケジュール
成熟卵子を採ることは、体外受精成功の第一歩です!
採卵のタイミングはとても大切です。果物の収穫 に例えてみましょう。まだ青い果実(未熟) を早く収穫すると、酸っぱくて美味しくありませんよね?熟しすぎた果実 は、木から落ちてしまい、食べるのが難しくなります。卵子も同じです。
- 未熟な状態 では受精しにくく、妊娠につながりにくい。
- 成熟しすぎると排卵してしまい、採卵できなくなる。
そのため、私たちは ちょうど良い成熟のタイミング(排卵直前) を見計らって採卵を行います。
また、果物が木によって、場所によって成長スピードが違うように、卵子の発育にも個人差があります。農家が果実の状態を日々観察しながら収穫するのと同じように、私たちも超音波検査やホルモン検査で卵胞の状態をこまめに確認しながら、ベストなタイミングで採卵を行います。
採卵までの通院スケジュール
1. 月経2~3日目(最初の受診)
ホルモン検査と超音波検査で、卵巣の状態をチェックします。 状態が良ければ、この日から治療をスタートします。
2. 月経8~10日目(2回目の受診)
卵胞(卵子を育てる袋)の成長を、ホルモン検査と超音波で確認します。 成長具合によって、採卵の時期や次の来院日が決まります。
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卵胞が十分に育っている場合 → 2~3日後に採卵へ
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まだ小さい場合 → 2~3日後に再検査し、最適な採卵日を決めます
3. 必要に応じて追加の受診
卵胞が十分に育つまで、上記の流れ(検査と判断)を繰り返します。 このステップは人によって異なり、追加の受診が必要ない場合もあれば、数回通院していただくこともあります。通常0-2回程度です。
💡 ワンポイント補足
卵胞の成長スピードには個人差があります。排卵直前の最良のタイミングで採卵ができるよう、検査結果をもとに丁寧に判断しています。
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大切なポイント
・月経8日目からの約1週間は特に重要!
この期間は、できるだけ 2日以上続けて受診できない日がないように ご調整をお願いします。・採卵日が急に決まることがあります!
スケジュールに少し余裕を持っていただけると、スムーズに治療が進みます。
採卵時期のアドバイス
治療はご自身の状況に合わせて進めていただけますが、お仕事や予定に余裕がある時期に始める ことで、よりスムーズに治療を進めることができます。
